クレジットカードの海外利用

クレジットカードの多くは、
海外の様々な国でも利用することができます。
その仕組みは、どのようになっているのでしょうか?

クレジットカードの海外利用

クレジットカードはなぜ海外で使えるのでしょうか?

クレジットの仕組み・取引形態クレジットカード取引の仕組みの項で、基本的なクレジットの仕組みを説明しました。

しかし、割賦購入あっせんの仕組みを説明しただけでは、なぜビザやマスターなどのクレジットカードが海外で使えるのか説明がつきません。

この項では、国際ブランドと呼ばれるクレジットカードがどのような仕組みになっているのかをご紹介します。

イシュアーとアクワイヤラー

海外でクレジットカードを利用することができるのは、海外の加盟店が国内のクレジット会社と加盟店契約を締結しているからではありません。

これから述べるように、クレジット会社が結ぶ二つの契約がそれぞれ独立した業務としても存在できるように、幅広い提携が行われているからです。

消費者がクレジットカードを選択する基準には、手数料や会費、特典といった直接的な比較材料のほかに、多くの消費者がそのクレジットカードを利用しているという安心感と、多くの使える店があるという利便性があります。

あまり人が持っていないクレジットカードを持つ方が、個性的と思う人もいるかもしれませんが、一般的には、みんなが使っているから安心だろうと思うわけです。(日本人に強い傾向ですね。)

加盟店の多さも消費者がクレジットカードを選択する上で重要な要素になります。

使える店が少なければ、クレジットカードを使いたいときに使えません。その中には、もちろん海外の加盟店も含まれます。

この両方を兼ね備えたクレジット会社が最もカードホルダーを増やせるということになりますが、一つの会社でカードホルダーの両方のニーズを十分に満たすのは、クレジットカードのマーケットは世界中に広がっていますから現実的ではありません。

そこでクレジットカードの業務がイシュア一業務とアクワイヤラー業務に分業化されてくるのです。

もちろんイシュアー(クレジットカード発行会社)とアクワイヤラー(加盟店と契約しているカード会社)の問には契約関係があります。

一般的なクレジット契約ではその関係を、利用できる加盟店として次のように記述しています。

  1. そのクレジットカードを発行しているクレジット会社が契約した加盟店
  2. そのクレジットカードを発行している会社と提携している、国内のクレジット会社が契約した加盟店
  3. そのクレジットカードを発行しているクレジット会社が連携している、国際的な機関と提携関係にある国外のクレジット会社が契約した加盟店

1.は、オンアス契約と呼ばれ、イシュアーとアクワイヤラーは同一です。2.は、加盟店開放といわれているものです。

同じブランドマークのクレジットカードを発行し、お互いに加盟店を利用し合うという国内の捷携関係によって可能になるものです。

加盟店で取り扱われた売上伝票のやりとりは、利用者からはみえませんが、伝票はまずその加盟店のアクワイヤラーに行き、さらにイシュアーに届きカードホルダ一に請求されます。

加図盟店への支払いはアクワイヤラーが行いますが、その代金はカードホルダーに請求するイシュアーが支払います。

カードホルダーにみえるのは、一般的な三者間契約のクレジットカードと同じように、クレジットカードの発行を受けたクレジット会社(イシュアー)だけです。

アクワイヤラーはみえません。 

3.の、国際的な機関というのは、ビザ・インターナショナルやマスターカード・インタナショナルのことです。これらのほかに国内のカード会社ではJCBが独自に海外でもアクワイヤラー業務を行っていますし、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブもあります。

加盟店でクレジットカードを利用した場合の売上伝票の動きは、ビザ・インターナショナルなどの国際的な機関が、イシュアーとアクワイヤラーの間を結びます。

この場合も、カードホルダ一にみえるのはイシュアーだけです。

基本的には先ほどの形態と同じですが、海外取引になりますから利用したときと支払時の通貨が異なります。

そこでビザ・インターナショナルなどは為替業務が重要な仕事となっています。国際決済の関係は図のようになります。

結局のところ、日本人がクレジットカードを使って海外で買い物ができるのはこのような仕組みがあるからです。

オンアス取引

クレジットカードが国内外を問わず、限りなくたくさんの店で使えるのは、その店と契約しているクレジット会社(アクワイヤラー)が、クレジットカードを発行している会社(イシュアー)と必ずしも同じでなくても使えるという仕組みがあるからです。

しかしアクワイヤラーとイシュアーが同じである場合があります。

このような取引をオンアス取引といいます。

契約関係は店とクレジット会社の間には加盟店契約があり、クレジット会社とカードホルダーの間には会員契約があります。

つまり契約の当事者として登場するのは、このクレジット会社、加盟店、カードホルダーの三者だけです。

割賦販売法で規定する割賦購入あっせんに当たる取引形態です。

カードホルダーとクレジット会社の間で結ばれる会員契約は、立て替え払い契約あるいは債権譲渡契約が基本になります。

カードホルダーが加盟店で買い物した代金を、クレジット会社がカードホルダ一に代わって(あるいは債権譲渡を受け)加盟店に一括で支払い、その代金をカードホルダーがクレジット会社に支払うという内容です。

加盟店契約はクレジット会社の発行するクレジットカードを待ったカードホルダーが、契約先の加盟店で商品の購入やサービスの提供をカードですることを求めた場合、加盟店はそれを拒むことなく現金客と同じように、加盟店契約所定の手続きの上販売するという内容です。その代金はやはり所定の手続きによって、クレジット会社に請求すればクレジット会社はそれを加盟店に支払います。


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